函館旅行というと五稜郭や函館山、朝市を巡る観光プランを思い浮かべる人が多いかもしれません。でも正直に言うと、観光を詰め込むほど疲れて帰ってくることもありますよね。今回調べてみたのは、函館市内から車や市電で行ける範囲で、宿の中だけで一日が完結してしまうような温泉宿です。湯の川温泉を中心に、大浴場や露天風呂、部屋の居心地が充実した宿を評点データと設備情報から絞り込みました。
函館で「おこもり」に向く温泉宿の条件とは
おこもりに向く宿には共通点があります。天然温泉であること、大浴場に加えて露天風呂や家族風呂があること、湯上がりにのんびりできる休憩スペースがあること。そして、空港や函館駅からの移動が20分前後で収まることです。移動に時間を取られすぎると、それだけで「おこもり」感が薄れてしまいます。
湯の川温泉エリアは函館空港からの近さが強みで、到着したその足で温泉に向かえる宿が多いのも魅力です。反対に、駅近だからといって設備が充実しているとは限らないので、浴場の種類と評点は必ず確認しておきたいところです。
湯の川温泉と函館市内、部屋にこもれるお宿5軒
海と灯/ヒューイットリゾート
露天風呂と家族風呂、大浴場まで一通りそろっているのがこの宿の強みです。評点を見ると客室の評価が4.6、浴場の評価も4.53とどちらも高め。カルシウム・ナトリウム塩化物泉の湯は疲労回復や胃腸病への効能があるとされていて、部屋に戻ってからも湯冷めしにくいのがうれしいところです。函館空港から車で7分という近さも、飛行機の到着が遅くなった日にはありがたいポイントです。
一方で気になる点もあります。寄せられている口コミには、食事どころの席が手狭で、人の行き来が気になったという声がありました。部屋食や個室食を希望する場合は、予約時に食事スタイルを確認しておくと安心です。価格は2026年9月時点・2名1室1泊の目安でスタンダードダブルのプランが34,740円。記念日に少し奮発したいカップルにだと思います。
竹葉新葉亭
老舗の風格を感じさせる和風旅館で、庭園を望むくつろぎ和室に泊まれるプランもあります。浴場の評価は4.38、清潔感の評価は4.29と数字にも表れていて、ナトリウム塩化物泉の湯は肩凝りや腰痛に効くとされています。大浴場に加えて露天風呂もあるので、朝と夜で違う湯を選べるのもおこもりには嬉しい条件です。函館空港から車で5分という立地なら、到着した日から観光を挟まずに湯へ直行できます。
素泊まりプランは2026年9月時点で1泊14,800円から。湯の川温泉のなかでは手が届きやすい部類に入ります。夕食の評価は3.95とほかの項目よりやや控えめなので、食事付きプランを選ぶなら献立を公式サイトで確認しておくのがおすすめです。仲居さんの心遣いを受けながら静かに一晩過ごしたい一人旅にも合う一軒です。
ホテルグローバルビュー函館
サウナと水風呂、ジャグジーまで備えた大浴場は、函館市内でも湯めぐり欲を満たしてくれる充実ぶりです。浴場の評価は4.43、朝食の評価は4.44とどちらも高く、ナトリウム・塩化物強塩泉の湯は冷え性や慢性消化器病への効能があるとされています。函館駅から徒歩約13分の立地なので、到着後すぐに温泉へ向かえるのも助かります。
一方で、チェックイン時の待ち時間が長かったという声もあり、繁忙期は少し余裕を持って到着したほうがよさそうです。価格は2026年9月時点でダブルルームのプランが17,040円から。サウナ好きの夫婦や、一人でととのう時間を作りたい大人旅にちょうどいい規模感です。
KKRはこだて
館内に湯上がりサロンがあり、浴衣のまま湯上がりの時間をのんびり過ごせるのがこの宿らしいところです。浴場の評価は4.16、朝食の評価は4.24で、含土類食塩泉の湯はリウマチ・神経病や貧血への効能があるとされています。家族風呂もあるので、両親と一緒の旅や、二人だけの記念日にも使いやすい設備です。市電の湯川温泉駅から徒歩4分、函館空港からは車で5分と移動の負担が少ない点も助かります。
素泊まりの目安は2026年9月時点で1泊16,600円から。湯上がりサロンでゆっくりくつろげる点も含めて、静かな時間を求める夫婦の休日に向いている一軒です。
函館天然温泉ルートイングランティア函館五稜郭
五稜郭公園前駅から徒歩3分、観光の合間に立ち寄りやすい立地ですが、最上階にある天然温泉の大浴場だけで一泊を過ごしてしまう人も多いようです。浴場の評価は4.01、接客の評価は4.06で、ナトリウム・塩化物強塩泉の湯は外傷や神経痛、関節痛に効能があるとされています。
届いている口コミには、部屋が最上階で温泉まですぐの距離だったため、空いている時間を見計らって3回も入ってしまったという声がありました。価格は2026年9月時点でツイン素泊まりが9,500円から。湯めぐり目的で気軽に泊まりたい一人旅にも選びやすい水準です。
誰と行くと満足度が高いか
函館のおこもり温泉宿は、目的によって向く宿が変わります。記念日や誕生日なら、浴場も客室も評価の高い海と灯/ヒューイットリゾートのように、部屋の居心地そのものに投資できる宿が向いています。両親を連れての旅なら、湯上がりサロンや家族風呂があるKKRはこだてのように、館内でゆったり過ごせる導線が整った宿のほうが気疲れしません。
一人旅なら、竹葉新葉亭や函館天然温泉ルートイングランティア函館五稜郭のように、大浴場や温泉が充実していて、なおかつ一人でも入りやすい規模の宿を選ぶと気楽です。サウナやジャグジーでしっかりととのいたい人は、ホテルグローバルビュー函館のような設備の幅がある宿を軸に考えるとよさそうです。
料金の目安と予約のコツ
今回並べた宿の素泊まり価格は、2026年9月時点・2名1室1泊の目安で見ると、4,275円から9,500円までかなり幅があります。同じ湯の川温泉エリアでも、サウナや露天風呂といった設備の広さで料金に差が出ている印象です。
価格だけで選ぶと物足りなさを感じることもあります。浴場の評価や朝食の評価といった数字も一緒に見て、自分がおこもりで何を優先したいかを先に決めておくと、プラン選びで迷いにくくなります。個人的には、露天風呂か家族風呂のどちらかが付いている宿を軸に絞り込むのがやりやすいと感じました。料金は時期や部屋タイプで変わるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
客室に露天風呂がなくても「おこもり」は叶うのか
客室露天風呂付きのプランは今回紹介した宿にはありませんでしたが、大浴場や露天風呂が館内にあれば、部屋にこもりながら好きな時間に温泉へ行き来する過ごし方は十分にできます。海と灯/ヒューイットリゾートやホテルグローバルビュー函館のように、大浴場に加えて露天風呂まで備えた宿を選べば、朝と夜で違う湯を楽しめるので、客室露天がなくても物足りなさは感じにくいはずです。
冬の函館なら、外を歩き回らずに湯冷めしない過ごし方ができるのもおこもり宿の強みです。悪天候の日でも、館内のサウナや家族風呂を使ってしまえば一日が完結します。
函館のおこもり温泉宿、選ぶときの最後のひと押し
5軒を並べてみて感じたのは、湯の質や評点はどこも大きく崩れていないということです。違いが出るのは、湯上がりサロンのような余白の設備や、駅からの距離感、価格帯の3点でした。記念日にひとつだけ選ぶなら、客室と浴場の両方が高評価だった海と灯/ヒューイットリゾートを軸に検討してみるとよさそうです。
気になって調べてみたんですが、湯の川温泉エリアは空港からの近さもあって、初日から観光を挟まずに宿へ直行できる宿が多いのも函館らしいところでした。予約前には、料金・部屋タイプ・食事スタイルの3点を公式サイトで最新の状態に確認しておくと安心です。

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